応募期間:2012年10月12日~2013年1月12日
開催日時:2013年3月22日(金)13時30分
場所:(株)クックアンドライフ社 第1会議室
審査委員長・料理再現:岩﨑啓子
料理研究家・管理栄養士。料理研究家・管理栄養士。和洋中エスニックの料理に精通するだけなく、最新の食のトレンドにも詳しい。雑誌や単行本、料理教室などで、手軽に作れておいしく、体にやさしい家庭料理を提案し、幅広い世代の支持を受けています。
最優秀賞
優秀賞
優秀賞
審査委員長講評:
最優秀賞の「鮭とチーズのホット豆乳茶漬け」は、アイデアがおもしろく、なにより、手軽に作れるのがよいですね。おろししょうがを添えることでさっぱりといただけ、栄養バランスもよく考えられています。朝食なので、手軽に鮭フレークを使っていますが、焼いた鮭をほぐしてのせると、さらにおいしくいただけると思います。
最近人気のパンケーキは、ほかにもたくさん応募がありましたが、「ふんわり豆乳パンケーキ」は、ソースにも豆乳を使っている点が評価されました。ただ、パンケーキはふんわりとおいしいのですが、ソースの味がやや濃い気がしました。顆粒コンソメを控えめにしたほうが、豆乳の風味が生きたと思います。「チンして出来ちゃう豆乳ドリア」もアイデアはよかったのですが、マーガリンの風味が強く、豆乳の風味があまり感じられないのが残念でした。
今回の受賞作に限らず、応募作品を見ると、だしやコンソメをびっくりするほどたくさん使っている作品が多く見られました。豆乳のさっぱりとした風味を生かすには、スープの素などは控えめにして、しょうがなど香りのものや、辛みをきかせるとよいと思います。
最優秀賞
優秀賞
優秀賞
審査委員長講評:
最優秀賞の「畑のめぐみ」は、ビタミンAやEが豊富なかぼちゃ、にんじん、マンゴーとの組み合わせで栄養価も高く、ボリュームがあって朝食の一杯にもぴったり。スムージー人気で、ほかにも似た作品がありましたが、素材の組み合わせがよく、おいしくいただけました。仕上げにふったシナモンの香りも効果的でした。
優秀賞の「スミレのソイビアー」は、今までにない使い方が新鮮。思いのほか飲みやすく、どこかで出会ったことがあるような、懐かしい味でした。カクテルブームのなか、こういうドリンクがあっても楽しいかもしれませんね。
「豆ストローネ」は豆乳の原料・大豆とのダブル使いで、ボリュームのあるスープになりました。トマトの酸みと豆乳のまろやかな味わいがよく合います。ただ、レシピでは水と一緒に豆乳を入れていますが、最初から入れると、もろもろに固まりやすいので、野菜が柔らかくなってから豆乳を加え、温める程度に煮るとよいと思います。
最優秀賞
優秀賞
優秀賞
審査委員長講評:
最優秀賞の「ミカンの豆乳ブリュレ」は豆乳に同じ大豆製品の豆腐をプラスして味にコクを出している点が評価されました。味もよく、ツルンと柔らかな舌ざわりもよかったです。ただ、みかんを半分に切って入れるのは、ちょっと食べにくいので、薄い輪切りを1枚のせ、残りは果汁を搾って加えるとよいかと思います。
優秀賞の「大豆たっぷり!和風パンナコッタ」は濃厚なコクのある味わい。豆乳を使ったカラメルソースもおいしく、「ミカンの豆乳ブリュレ」と甲乙つけがたく、どちらを最優秀賞にするか、最後まで迷いました。最終的には、この作品は生クリームを使ってコクを出している点で、優秀賞としました。
もう一品の「もちもち豆乳鬼まんじゅう」は地元で親しまれている鬼まんじゅうのアレンジ。もちもちとした食感ですが、ややかたい気がしました。
今回の受賞作以外の作品をみると、豆乳以外にいろいろなものを入れすぎているように見受けられました。もっとシンプルに豆乳のよさを生かすと、おもしろい作品ができると思います。