日本豆乳協会初の消費者調査「豆乳購入状況実態調査」を実施

豆乳は「健康に良い」を理由に購入する人が最も多く、
有効成分を理解し、豆乳を習慣的に継続飲用している割合が高い

日本豆乳協会(事務局:千代田区二番町 会長:山﨑 孝一 キッコーマンソイフーズ株式会社 代表取締役社長、事務局長:杉谷 智博、以下豆乳協会)では、2024年9月、消費者調査「購入状況実態調査」を実施し、その結果をまとめました。本調査は、生活者における豆乳飲用実態・購入実態を把握し、豆乳に関する認知・理解状況を探るため実施したものです。

新型コロナウィルスの感染拡大、物価高等の影響を受け、豆乳生産量は、2020年より一時的に低迷しましたが、2024年より、需要は回復に向かっています。こうした中で、この度、日本豆乳協会は、豆乳の摂取状況、購入意向、認知・理解状況等を明らかにするため、「豆乳購入状況実態調査」を実施しました。同調査は、10,000人の一般生活者(10代から60代の男女)、及び現在の豆乳摂取者約2,060人(10代から60代の男女)を対象としました。下記は本調査結果の概要をまとめたものです。

調査結果のサマリー
⚫豆乳の飲用者は、調査対象者の4割を占める。そのうち、3年前から現在まで豆乳を習慣的に飲用している人は、73%。その中で、「ほぼ毎日」飲用している人は約87%に及ぶ。つまり、豆乳を習慣的に飲むことで、継続的に(3年以上)摂取する傾向にある。
⚫豆乳を購入している人の理由は、「健康に良いから」が71%で上位である。次いで、「たんぱく質が摂取できるから」(52%)、「気軽に飲めるから」(43%)、「味が好きだから」(41%)。特に、「健康に良い」、「たんぱく質を摂取できる」を理由に豆乳を購入している人は、「無調整豆乳」を購入している傾向にある。
⚫豆乳飲用者の摂取方法は、「そのまま飲む」が最も多く(65%)、次いで、「コーヒーや紅茶に入れ、ラテにして飲む」(48%)、「料理に使用する」(34%)と答えた人の割合が高い。
⚫豆乳に関し認知している内容は、「豆乳は、特に植物性たんぱく質が豊富」が57%で上位を占めている。
⚫豆乳の代替品として、「迷うものはない」と答えている人が26%おり、特に50代から60代の女性(37%)に多い。一方で、最もよく購入する豆乳を種類別でみると、無調整豆乳や調製豆乳を習慣的に飲用している人は、代替品を選ぶことは少ないが、果実系豆乳飲料・フレーバー系豆乳飲料において、代替品を選ぶ人が多い傾向にある。
⚫コロナ禍を経て、現在の食生活への意識の変化は、「栄養をバランスよく摂取することを心がけるようになった」(41%)、「たんぱく質を摂取することを心がけるようになった」(41%)でともに上位を占めている。「健康に良いとされている食品や飲料を摂取することを心がけるようになった」(38%)と続く。
⚫性・年代別でみると、男性において「健康にあまり良いとされていない食品や飲料を摂取することを控えるようになった」(36%)と答えている人が多い。

豆乳協会が実施した本調査では、コロナ禍を経て、生活者の健康意識が高まり、「健康に良い」という理由で、豆乳を「そのまま飲む」豆乳の習慣飲料者が増加傾向にあることが明らかになりました。また、最近の傾向として、比較的若い層(20-30代)を中心にソイラテ愛飲者が増加傾向にあること、豆乳を習慣的に飲んでいる人は、「無調整豆乳」の愛飲率が高く豆乳以外の飲料(代替飲料)は検討していない人の割合が高いことも把握できました。

これらの調査結果から、日本豆乳協会では、家庭内における物価上昇等の影響はあるものの、豆乳の有効成分を認知している愛飲者は、継続的に豆乳を摂取する意向が高いこと、若年層を中心にソイラテや豆乳飲料のニーズが高まっているという結果を踏まえ、引き続き、豆乳の特徴や有効成分の認知拡大を図るとともに、様々な種類の豆乳の試飲の機会を創出する活動を積極的に展開していきます。

「豆乳購入状況実態調査」結果の詳細はこちら

(参考)
日本豆乳協会は、豆乳および豆乳製品の普及を第一の目的に啓発活動を行っています。1979年(昭和54年)9月1日の設立以来、豆乳メーカー各社が会員となり、メーカー同士の親睦や情報交換、さらには他の機関や団体との協調を図っています。豆乳類の製造、加工、品質、流通に関する研究はもちろん、業界の健全な育成、発展に寄与することをミッションに日々、豆乳の普及や期待される効果・効能の啓発活動を推進しています。毎年10月12日を「豆乳の日」と定め、業界全体を巻き込んで豆乳の普及に向けた様々な活動を展開しています。