応募期間:2011年10月1日~12月31日
応募総数:310通(鍋部門22通、おかず部門144通、デザート部門144通)
開催日時:2012年3月16日(金)13時
場所:(株)クックアンドライフ社 第1会議室
審査委員長・料理再現:岩﨑啓子
料理研究家・管理栄養士。料理研究家・管理栄養士。和洋中エスニックの料理に精通するだけなく、最新の食のトレンドにも詳しい。雑誌や単行本、料理教室などで、手軽に作れておいしく、体にやさしい家庭料理を提案し、幅広い世代の支持を受けています。
最優秀賞
優秀賞
優秀賞
審査委員長講評:
最優秀賞の「梅香り豆乳豆腐鍋」は、煮汁に梅干しの酸みを加えることで、豆乳のもち味であるやさしい味わいが生きていて、おいしくいただけました。「豆乳ちゃんぽん仲良し鍋」はいろいろな具材のうまみが出たスープがおいしく、どなたにも好まれる味に仕上がりました。「とろみどり鍋」は、ヘルシーな素材を組み合わせたアイデアはよかったのですが、スープの素、パルミジャーノチーズにスパイス類といろいろ入れすぎて豆乳のよさが消えてしまった点が残念、とろみが強くて焦げやすいので、豆腐をだし汁で煮てから、とろろを加えるようにするとよいでしょう。
今回の受賞作のほかに第一次審査を通過した作品を見ると、豆乳にだし汁を加え、白みそで味つけをした煮汁で煮るものが多く見られました。確かに、豆乳には白みそがよく合いますが、信州みそや赤みそを使ったり、辛みや酸みを加えると、新しいおいしさが見つかると思います。
最優秀賞
優秀賞
優秀賞
審査委員長講評:
最優秀賞の「豆乳de白いミートソーススパゲッティ」は、レシピだけを見たときには「?」と思いましたが、思いのほか、作りやすく、味もしっかりしていました。野菜をみじん切りにして豆乳で煮ることで、豆乳が加熱によってもろもろに固まってもあまり気にならず、豆乳の味わいが生かされています。受賞された方は料理を勉強中の学生さんということで、若さゆえのチャレンジ精神が、おもしろい作品となったと思います。
優秀賞の「ホタテとかぶの豆乳シチュー」は完成度の高さでは抜群。ホワイトシチューに豆乳を使うのはよくありますが、長いもを加えてヘルシーに仕上げた点が評価されました。「あおさと小エビの豆乳キッシュ」は和風のやさしい味に仕上がりましたが、チーズをピザ用チーズにしたり、ごぼうなど香りのある素材を加えて、味に少しパンチを出すとよいでしょう。
応募作全体に言えることですが、固形スープや鶏ガラスープの素など、スープの素の使用量が多いのが気になりました。豆乳自体にうまみとコクがあるので、スープの素は控えめでよいと思います。
最優秀賞
優秀賞
優秀賞
審査委員長講評:
最優秀賞の「温かい柿の豆乳グラタン」は、味のよさ、アイデア、完成度で群を抜いていました。米粉やおから、練りごま、黒糖など、ヘルシーな素材をうまくまとめ、豆乳のもち味を生かして仕上げています。今回の応募作品では柿を使っていますが、りんごやマンゴーなど、季節のフルーツでもおいしくできると思います。
「苺の湯葉ミルフィーユ」は、豆乳からできる湯葉と組み合わせたアイデアがよかったです。豆乳のカスタードクリームのレシピは少し固めなので、コーンスターチを少し減らしてもよいかと思います。
「豆乳モチッ団子」はシンプルで作りやすい点が評価されました。くず餅の変形ですが、簡単にできて、モチッとした食感がよかったです。