ホッ豆乳でぽかぽか!栄養満点スープレシピ
少しずつ春の訪れを感じるようになってきましたが、まだ冷え込む日もあります。この時期は日中と朝晩の気温差が大きく、体調を崩しやすくなりがちです。
特に、年度の切り替わりや新生活の準備が重なる春は、忙しさの中で健康管理が後回しになることも多いのではないでしょうか。
気温差が激しい時期こそ、食事に目を向けて
気温の変化に負けない体を作るためには、栄養バランスの取れた食生活が欠かせません。特に、不足しがちな栄養素を意識的に補うことが大切です。しかし、忙しい日々の中で栄養バランスを完璧に整えるのは簡単ではありません。そこで、手軽に栄養を補える「豆乳」を活用してみてはいかがでしょうか。

豆乳に含まれる栄養素は?
豆乳は、日本人が不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養素を補うために役立つ食品です。無調整豆乳に含まれる代表的な栄養素には、以下のようなものがあります。
■鉄(1.2mg/100g)
鉄は体内に酸素を運ぶ赤血球のヘモグロビンを構成する重要なミネラルです。鉄が不足すると、鉄欠乏性貧血を引き起こす可能性があり、疲れやすさや集中力の低下を招くことになりかねません。特に女性は月経による鉄の損失が多いため、積極的に摂取したい栄養素です。
■マグネシウム(25mg/100g)
マグネシウムは、骨の形成や酵素の活性化、神経伝達、血圧の調整などに関わる重要なミネラルです。欠乏すると、筋肉の痙攣や疲労感などの症状が現れることがあります。
■ナイアシン:1.4mg/100g
ナイアシンはエネルギー産生に関与するビタミンB群の一種で、代謝やDNAの修復、細胞の機能維持に重要な役割を果たします。不足すると、皮膚炎や消化不良、疲労感を引き起こすことがあります。
■葉酸 :28μg/100g
葉酸は細胞の生成や赤血球の形成に関わる栄養素で、特に妊娠中には欠かせません。胎児の正常な発育をサポートし、神経管閉鎖障害(NTDs)のリスクを低減するとされています。
あったか豆乳レシピで心も体も温まろう!
豆乳は手軽に飲むだけでなく、料理にも活用できる万能食材です。ただし、豆乳にはビタミンCがほとんど含まれないため、ビタミンCを含む食材と組み合わせると、より栄養バランスが向上します。
そこで、春が旬のブロッコリーを使った栄養満点の豆乳スープをご紹介します。
【ブロッコリーたっぷり!食べる豆乳スープ】

◎材料(2人分)
ブロッコリー・・・150g
玉ねぎ・・・1/2個(100g)
じゃがいも・・・1個(100g)
ベーコン・・・5枚(40g)
無調整豆乳・・・200ml
水・・・200ml
コンソメ・・・小さじ1(4g)
オリーブオイル・・・大さじ1/2
◎作り方
1. ベーコンは1cm幅に切る。ブロッコリーは小さな房に切り分ける。じゃがいもと玉ねぎは1cm角に切る。
2. 鍋にオリーブオイルを中火で熱し、ベーコン、たまねぎ、じゃがいもを炒める。玉ねぎが透き通るまで火を通したら、水を加えて煮立ったら3分ほど煮る。
3. ブロッコリーを加え、再び煮立ったら豆乳を加え、煮立たせないように温める。
寒さが続く日は、ホッ豆乳で温まろう
気温の変化が激しい春先は、体調を崩しやすい時期ですが、豆乳を活用することで、日々の健康管理に役立てることができます。寒い日は「ホッ豆乳」を飲んで、心と体を温めるのもおすすめです。
豆乳を日々の食生活に取り入れて、栄養補給と健康維持を意識しながら、春の訪れを元気に迎えましょう!

【参考文献】(全て2025年2月27日参照)
[1] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年, 豆類/だいず/[その他]/豆乳/豆乳
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04052_7
[2] 消費者庁, 栄養成分表示及び栄養強調表示とは
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/nutrient_declearation/assets/food_labeling_cms206_20220531_02.pdf
(※含む旨の基準は100mlあたりを参照)
[3] 厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316585.pdf
【プロフィール】藤橋ひとみ
株式会社フードアンドヘルスラボ 代表取締役、管理栄養士
東京大学大学院医学系研究科修了(医学博士)。すべての人が毎日の食事で 心と体のトラブルを予防・改善できる社会づくりに貢献すべく、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。豆乳マイスター“プロ”のほか大豆製品に関する資格を多数取得し、管理栄養士の知識を活かしながら、その魅力を発信している。
【ホームページ】https://is-food-health-labo.com/