夏の便秘に豆乳!

なぜ夏に便秘がちになるのか?

7月に入り、暑さの厳しい日が増えてきました。夏はエアコンの効いた部屋に長時間居ることが多くなりますが、体が冷えると血流が悪くなって腸の働きが低下するため、便秘になりやすい季節でもあります。

また、たくさん汗をかくと、水分とミネラルが失われてしまい脱水状態になり、便の水分量が減って硬くなるため、便秘になりやすくなります。カフェインやアルコール類は利尿作用があるため、のどが渇いたからといってアイスコーヒーやアイスティー、冷たいビールなどを飲みすぎると、かえって水分不足になってしまいますので注意が必要です。

暑いときほど冷たい食べ物や飲み物で体の熱を冷ましたいものですが、冷たい物を取りすぎると胃の温度が下がって消化吸収機能が低下し、食欲不振につながってしまいます。また、冷たい飲み物を一度に多く摂ると水分の過剰摂取で胃液が薄まり、消化しにくくなるとも言われています。

そのようにして食欲が低下すると食事の量が減るため、食べ物に含まれる水分や食物繊維の摂取量も減ってしまい、便が硬くなり排出されにくくなります。便がお腹に溜まることでさらに食欲が減り、便が出にくくなるといった悪循環にもなります。

このような夏便秘に悩まされている方は、便通改善のサポートになる豆乳を食事や間食に取り入れてみてはいかがでしょうか。

豆乳の腸活効果とは

豆乳が腸活に効果的と言われている理由は、大豆オリゴ糖にあります。大豆オリゴ糖は、糖でありながら低カロリーの糖質です。

腸内環境は個人差が大きく、食事や住環境によりさまざまです。人間の腸内には、善玉菌と悪玉菌、どちらでもない中間の菌である日和見菌の3つのグループがあり、体内に住む細菌の9割にあたる1000種類・100兆個もの細菌が住んでいるといわれています。この3つの菌では、日和見菌が一番多く、次に善玉菌、悪玉菌の順番で存在しています。

大豆オリゴ糖は、胃で消化されず腸まで届き、腸内でビフィズス菌などの善玉菌のエサとなります。その結果、善玉菌が増えて便秘の改善につながります。大豆オリゴ糖は、食物繊維と同じような役割を持ち、腸内環境のバランスを整える効果が期待できるのです。

また、豆乳は大豆たんぱく質を多く含んでいます。植物性たんぱく質は、腸活にもぜひ取り入れておきたい重要な栄養素です。たんぱく質のなかでも、動物性たんぱく質は消化されにくく、摂り過ぎると便秘になりやすいといわれています。一方、植物性である大豆たんぱく質は、体内で大豆ペプチドに変換されます。大豆ペプチドは、腸管内の吸収スピードが速く、腸のぜん動運動を活発にすると言われており、便秘解消に役立ちます。

豆乳のオススメの飲み方

豆乳はそのままでも十分腸活に効果的ですが、不溶性の食物繊維が少ないので、食物繊維を多く含む食材と組み合わせることで、より効果を発揮します。豆乳と相性が良く、そして美味しいおすすめの組み合わせをご紹介しましょう。

まず、豆乳ときな粉の組み合わせは、豆乳に不足している食物繊維をきな粉に含まれる食物繊維が補ってくれます。きな粉にはほのかな甘みがあるため、無調整豆乳に混ぜるだけでおいしくいただけます。ダマになってしまう場合は、きな粉を少量の豆乳で溶いて、ペースト状にしてから加えると良いでしょう。豆乳ときな粉はどちらも大豆が原料ですが、組み合わせることでより体にも良く、美味しくなります。

豆乳とフルーツの組み合わせも、フルーツに食物繊維やビタミンといった、腸活に必要な栄養素がたっぷり含まれているので相性が良いです。無調整豆乳と好きなフルーツでスムージーにしたり、ドライフルーツを豆乳に浸して食べたりと手軽に組み合わせることができます。ドライフルーツは、食物繊維が豊富なイチジクやマンゴーがおすすめです。

豆乳は継続的に飲むことで、体に嬉しい効果がたくさんあります。効果を実感出来るようになるまで1~2ヵ月程かかるので、毎日少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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