暑い夏を、豆乳生活で元気に乗り切ろう!

暑い日が増え、夏の訪れを感じるようになってきました。
本格的な夏の到来を前にして、すでにバテ気味という方はいませんか?
実は近年、夏バテの早期化が問題になっているようです。

夏バテは、早めの対策が大切!

実は“夏バテ”は医学用語ではありません。夏の暑さによって起こる食欲不振・倦怠感・無気力・不眠・めまいなどの体調不良の総称として“夏バテ”と呼んでいます。夏場は高温多湿な環境へのストレスや、冷房の効いた室温と外気温の差などによって自律神経の乱れを起こしやすくなります。そのため、夏バテは自律神経失調症の1つとも考えられているのです[1]。

食欲不振から必要な栄養が不足してしまうと、さらに不調が起こりやすくなり、不調が続く悪循環になりかねません。本格的な猛暑のシーズンに入る前から、早めに対策をしてバテない身体づくりを心がけることが大切です。

夏の豆乳生活のススメ

暑い日は、どうしても冷たくさっぱりとしたものを食べることが多いのではないでしょうか。素麺などの冷たい麺料理や、スポーツドリンクなどのジュース類、アイスクリームばかりを摂る習慣がついている方は要注意。野菜やお肉、お魚のおかずを食べる量や頻度が下がってしまうと、糖質に偏ってしまい、栄養バランスが乱れがち。たんぱく質や、汗で失われる水溶性のビタミン(B群、C)やミネラル(カリウム)などが不足しやすくなってしまいます[2]。豆乳には、たんぱく質、カリウム、マグネシウム、鉄、葉酸などの栄養素が含まれています[3,4]。よって、気をつけないと不足しがちな栄養素を効率よく補える食品の1つと言えるでしょう。

豆乳をお供に、夏を元気に乗り切ろう!

食欲があまりない日でも、食事のお供や間食に、気軽に栄養補給できるのが豆乳の優秀なところです。これまでも様々なレシピをご紹介していたように、そのまま飲むだけではなく、様々な料理に活用することもできます。ビタミンB群やCのように、豆乳だけでは補いきれない栄養素は、他の食品と組み合わせて補いましょう。豆乳は、日持ちもするため、冷蔵庫に常備しておくと安心ですね。


【参考文献】(全て2024年5月28日参照)

[1] 厚生労働省, 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト, こころの耳 用語解説「自律神経失調症」
https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1591/

[2] 厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2020年版)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

[3] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年, 豆類/だいず/[その他]/豆乳/豆乳
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04052_7

[4] 消費者庁, 栄養成分表示及び栄養強調表示とは(食品成分基準)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/nutrient_declearation/assets/food_labeling_cms206_20220531_02.pdf


【プロフィール】藤橋ひとみ

株式会社フードアンドヘルスラボ 代表取締役、管理栄養士

東京大学大学院医学系研究科修了(医学博士)。すべての人が毎日の食事で 心と体のトラブルを予防・改善できる社会づくりに貢献すべく、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。豆乳マイスター“プロ”のほか大豆製品に関する資格を多数取得し、管理栄養士の知識を活かしながら、その魅力を発信している。

【ホームページ】https://is-food-health-labo.com/

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