子どもの健やかな成長に豆乳!
子どもはたくさん汗をかくので、暑い季節は特に「しっかり水分補給をさせなくては」と思う保護者の方も多いでしょう。水やお茶、ジュース、牛乳など、さまざまな飲みものがありますが、子どもの健康には何がよいのか悩むこともあるのではないでしょうか。水分補給には、水やノンカフェインのお茶も適していますが、栄養補給もプラスしたいときには、豆乳が最適です。

豆乳にはさまざまな種類があり、無調整豆乳は苦手という子どもには、果汁入りで飲みやすい豆乳飲料もあります。炭酸飲料やジュースは糖分が多く、健康への悪影響が気になるというご両親は、ぜひ豆乳飲料を試してみて下さい。
豆乳飲料とは
豆乳飲料とは、大豆以外に野菜やフルーツ、コーヒーなどさまざまなものを加えて飲みやすくした飲料のことです。大豆固形分の規格が決まっており、大豆固形分が2%以上で果汁が入っているものは「果汁入り」、大豆固形分が4%以上で果汁が入っていないものは「その他」に分類されます。各メーカーから発売されている種類も豊富で、飲みやすいため生活習慣に無理なく取り入れることができます。豆乳飲料でも、無調整豆乳や調製豆乳と同様に高い栄養価が期待できますが、砂糖なども含まれています。
豆乳が子どもにおススメな理由
子どもは日々成長し、必要な栄養素の量は変化していきます。子どもの成長には「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」の五大栄養素が欠かせません。 豆乳はこの五大栄養素を豊富に含み栄養学的にもとても優れています。
「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」策定検討会報告書によれば、1日に摂取すべきたんぱく質の推奨量は、1~2歳児が男児・女児ともに20g、3~5歳が25gです。そのほか18歳未満の子どもの年齢では、1日当たり30〜65gが推奨量となっています。コップ1杯(200ml)あたりの豆乳に含まれるたんぱく質の量は、無調整豆乳で7.2g、調製豆乳で6.4g、豆乳飲料(きなこ)で約4.8gとなっており、食事で満たせなかったたんぱく質を補うのに適していると言えるでしょう。
また、豆乳はビタミンB群、ビタミンE、ビタミンKが豊富に含まれています。ビタミンB群は、糖質、脂質、たんぱく質を分解、吸収するはたらきがあります。ビタミンB群は水溶性ビタミンのため尿として排出されやすく、体内に蓄えておくことが難しい成分なのでこまめに摂取することを意識すると良いでしょう。ビタミンEには血行促進作用があり、新陳代謝をサポートして、肌のターンオーバーを促すはたらきがあり、ビタミンKは出血時に血を固めたり、骨にカルシウムが沈着したりするのを助けるはたらきがあります。
豆乳にはカルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルも含まれています。ミネラルは体内で作ることができないため、必ず食事から摂取しないといけませんが、豆乳なら手軽に摂取することができます。

豆乳は何歳から飲ませても大丈夫?
豆乳は、一般的に生後5ヵ月~6ヵ月あたりの離乳食の時期から摂取可能です。ただし、豆乳に含まれるたんぱく質は分子が大きく、消化器が未熟な乳幼児にとっては、消化できない場合があるので、少量から始め、白湯で薄めるなどして様子を見ながら飲ませましょう。
また、離乳食に使用する場合には無調整豆乳がよいでしょう。無調整豆乳は大豆のしぼり汁から繊維分を除去して作られた飲みもので、原材料は大豆と水のみです。調製豆乳や豆乳飲料は調味料が加えられているため離乳食には向いていないと言えます。
マルサンアイ株式会社からは「まめぴよ」や「そいっち」など、子ども向けの豆乳も販売されています。
まとめ

豆乳には、子どもの成長に必要な栄養素がたっぷり詰まっています。水分補給やおやつ代わりとして、ぜひ、子どもの健康のために豆乳を選んでみてください。