食べすぎた翌日の過ごし方で差がつく!豆乳で整える“翌日メンテナンス”
楽しい食事の時間、つい食べすぎてしまうこともあるのではないでしょうか。「しまった…」と後悔するよりも大切なのは、翌日をどう過ごすかです。小さな工夫の積み重ねが体型維持や美容のカギを握っています。そんな時に役に立つアイテムとして、活用できるのが豆乳です。今回は、豆乳を活用した“翌日メンテナンス”の3つのポイントをご紹介します。

豆乳を活用した“翌日メンテナンス”の3つのポイント
1. 消化器への負担が少ないものを選ぶ
◼️胃腸を休ませるやさしい食事
食べすぎた翌日は胃腸が疲れ気味になります。脂っこい揚げ物やこってり料理は控えて、消化の良い食材に切り替えるのがよいでしょう[1]。
◼️豆乳は軽やかなたんぱく源
豆乳は脂質が少なく消化にもやさしい特徴があります[2]。そのまま飲むだけではなく、スープやスムージーにすれば、胃腸に負担をかけずに美味しくたんぱく質をしっかり摂れます。
2.過剰になりやすい栄養素を控え、不足しがちな栄養素を補う
◼️控えたいのは糖質・脂質・塩分(食塩)
外食は家庭での食事に比べて高エネルギー(カロリー)になりやすい傾向があり、糖質、脂質、塩分(食塩)を多く摂りがちです[3]。翌日はこれらを控え、体内のバランスを取り戻しましょう。
◼️補いたいのはたんぱく質・ビタミン・ミネラル
豆乳には良質なたんぱく質とカリウム、鉄、葉酸が含まれています[2,4]。カリウムには、摂り過ぎたナトリウム(食塩)を排出する働きがあります[5]。また、豆乳を野菜や果物と組み合わせれば、豆乳では補いきれないビタミンCや食物繊維も効率よく補給できます。

3.腸内環境を整える
◼️腸から“リセット力”を高める
食べすぎの影響で腸内環境が乱れると、便通や体調に影響が出ることもあります。腸内細菌を整えることは、コンディション回復に重要です。腸を元気にする工夫を取り入れましょう。
◼️腸活に豆乳を活用してみよう
豆乳に含まれる大豆由来オリゴ糖は、腸内の善玉菌(ビフィズス菌)のエサになり腸内環境の改善に役立つことが明らかにされています。便秘、下痢などの不調がある場合、お腹の調子を整える働きがあるとされる関与成分として特定保健用食品にも利用されている注目の成分です[2,6]。
翌日の工夫が未来の美と健康につながる
胃腸にやさしい食事、栄養バランス、腸内環境を整える。その3つを意識すれば、体は自然と整っていきます。豆乳はそのすべてを助けてくれる心強い味方。毎日の暮らしに無理なく取り入れながら、“翌日メンテナンス”を習慣にしてみませんか?

【参考文献】(全て2025年9月7日参照)
[1] 国立がん研究センター, 消化の良いもの・悪いもの
https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/CHEER/advice/070/002_syoukakijyutugo.pdf
[2] 文部科学省, 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年, 豆類/だいず/[その他]/豆乳/豆乳
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04052_7
[3] Wellard-Cole L, Davies A, Allman-Farinelli M. Contribution of foods prepared away from home to intakes of energy and nutrients of public health concern in adults: a systematic review. Crit Rev Food Sci Nutr. 2022;62(20):5511-5522.
https://www.tandfonline.com/doi/10.1080/10408398.2021.1887075?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%20%200pubmed
[4] 消費者庁, 食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン 第5版(令和7年4月)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/nutrient_declearation/business/assets/food_labeling_cms206_250403_12.pdf
(※含む旨の基準は100kcalあたりを参照)
[5] 厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2025年版)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316585.pdf
[6] 国立研究開発法人医療基盤・健康・栄養研究所, 「 健康食品 」の安全性・有効性情報, 定保健用食品「お腹の調子を整える」等の表示をした食品
https://hfnet.nibn.go.jp/specific-health-food/good-use1/
【プロフィール】藤橋ひとみ
株式会社フードアンドヘルスラボ 代表取締役、管理栄養士
東京大学大学院医学系研究科修了(医学博士)。すべての人が毎日の食事で 心と体のトラブルを予防・改善できる社会づくりに貢献すべく、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。豆乳マイスター“プロ”のほか大豆製品に関する資格を多数取得し、管理栄養士の知識を活かしながら、その魅力を発信している。
【ホームページ】https://is-food-health-labo.com/