豆乳ヨーグルトってなに?その魅力と上手な活用法をご紹介
最近、健康志向の方の間で豆乳ヨーグルトが注目を集めています。徐々にスーパーやコンビニなどで入手できるようになり、身近な存在になりつつありますが、試してみたことはありますか。今回は、意外と知られていない豆乳ヨーグルトの栄養価や魅力、豆乳ヨーグルトを使って簡単に作れるレシピをご紹介します。
話題の“豆乳ヨーグルト”とは?

豆乳ヨーグルトは名前の通り、豆乳を発酵させて作る食品のことをいいます。メーカーによって製造方法は異なりますが、主に乳酸菌を使って豆乳を発酵させて作られています。従来のヨーグルトは牛乳を乳酸菌やビフィズス菌で発酵させて作りますが、豆乳ヨーグルトは動物性食品不使用のため、ヴィーガンの人でも食べることができることから、海外でも需要が増えているようです。
従来のヨーグルトと豆乳ヨーグルト、選び方は?
次に、従来の乳製品のヨーグルト、豆乳ヨーグルトの栄養価について比較してみましょう。
豆乳ヨーグルトは、従来の乳製品のヨーグルトとほぼ同量のたんぱく質を含んでいるにも関わらず、低脂質、低糖質で、過剰摂取に気をつけたい飽和脂肪酸やコレステロールが少ない特徴があります。さらに、積極的にとりたい栄養素である食物繊維が多く、女性に嬉しい働きをもつ大豆イソフラボンが含まれている点も優れていると言えるでしょう。
ただし、一般的に従来の乳製品のヨーグルトの方がカルシウムを多く含んでいます。この欠点を補うためにカルシウムを添加している豆乳ヨーグルトもあるようです。
“大豆ヨーグルト”との違いは?
スーパーの棚で豆乳ヨーグルトを探した際に、大豆ヨーグルトと書かれた商品を目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。この2つの違いについて、ご存知でしょうか。どちらも大豆が原料なのは共通していますが、大豆ヨーグルトは、豆乳ではなく大豆丸ごとを使用している点が異なります。通常、大豆から豆乳を絞る工程で食物繊維が豊富なおからが取り除かれてしまいますが、特殊な技術を使って大豆丸ごとから作られる大豆ヨーグルトには、おからの栄養素も含まれているのが大きな魅力の1つです。
豆乳がお好きな方は、豆乳ヨーグルトもお試しあれ♪
豆乳ヨーグルトは、人によっては少し癖があると感じられる方もいらっしゃるようですが、豆乳好きな方にはぜひお勧めしたいです。商品によって風味や食感が異なるので、お気に入りの一品と出会えるよう、いろいろ試してみると良いでしょう、豆乳を使ってご自宅で手作りすることもできるので、さまざまな形で楽しんでみてくださいね。

◎材料(2人分)
大豆ミート(ブロックタイプ・乾燥) 50g
A
豆乳ヨーグルト 大さじ3
カレー粉 大さじ1
おろしにんにく 小さじ1
おろししょうが 小さじ1
ケチャップ 大さじ1/2
しょうゆ 大さじ1/2
作り方
1、大豆ミートをパッケージに記載の通りの方法で戻す。
2、ポリ袋にAを混ぜ1の大豆ミートを加えてしっかり揉み込む
3、フライパンにオリーブオイル大さじ1(分量外)を中火で熱し、2を並べる。中火で約5分間。途中裏返しながら少し焦げ目がつくまで加熱する。
【参考文献】
[1] 文部科学省, 日本食品標準成分表2020年版(八訂),ヨーグルト全脂無糖
[2] USDA, FoodData Central, SILK Plain soy yogurt
(すべて2022年8月20日閲覧)
なお、豆乳マイスター通信は、管理栄養士の藤橋ひとみさんにご担当いただいています。
プロフィール
株式会社フードアンドヘルスラボ 代表取締役、管理栄養士。
大手食品メーカー開発職、ベンチャー企業での勤務を経て、フリーランスの管理栄養士として独立。商品開発コンサルティング、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。同時に、東京大学大学院にて医学博士取得に向けて栄養疫学研究を行っている。豆腐好きが高じて、さらに知識を極めるべく、大豆関連資格の制覇に挑戦中。管理栄養士の知識を活かしながら、大豆製品の魅力を発信している。
【所有資格】
管理栄養士、栄養士、調理師、製菓衛生師、
豆乳マイスター”プロ”、豆腐マイスター、食育豆腐インストラクター、
いなり寿司マイスター、おから再活プロデューサー、
ソイオイルマイスタープロ、納豆真打、みそまるマスター、
インナービューティープランナー、ほか
【ホームページ】
https://is-food-health-labo.com/