福岡県のご当地豆乳

福岡県は大豆と豆乳の生産地

大豆の生産量、日本一は北海道ですが、実は福岡県も生産量第3位の大豆産地です。生産量1位の北海道、2位の宮城県、3位福岡県の3道県あわせて、国内生産量の約56%を生産しています。
全国的に有名な豆乳飲料メーカーと言えば、キッコーマンソイフーズ株式会社やマルサンアイ株式会社があり、スーパーやコンビニなどで目にする機会も多いのではないでしょうか。福岡では、株式会社ふくれんが製造している豆乳を見かけることもよくあります。
株式会社ふくれんは、全国農業協同組合連合会福岡県本部(JA全農ふくれん)の子会社で、福岡県産や国産原料を主体とした加工事業(飲料・食品加工)を行っています。昭和生まれの福岡県民にとっては、学校給食のみかんジュースでおなじみのふくれんは、昭和34年6月に福岡県園芸農業協同組合連合会として発足しました。平成10年4月にJA福岡園芸連とJAふくおか購販連が合併し、福岡県農業協同組合連合会(JAふくれん)となりました。
同年10月に宮田工場で大豆の搾汁を開始し、平成12年3月に豆乳製品の製造がスタートしました。平成13年4月に農協組織再編により福岡県農業協同組合連合会が全国農業協同組合連合会との統合に伴い、飲料食品加工事業を分社化し、現在の株式会社ふくれんに至っています。

福岡ならではの豆乳飲料

ふくれんでは、一般的な無調整豆乳、調製豆乳、ソイラテのほか、地元産の果物と組み合わせた福岡ならではの豆乳飲料を製造販売しています。
「豆乳飲料いちじく」は福岡県産いちじく「博多とよみつひめ」の果汁をミックスし、国産原料にこだわった豆乳飲料です。プレミアムいちじく「博多とよみつひめ」は福岡県の限定農家のみで栽培されるブランドで、平均糖度17度以上といわれる豊かな甘さが特徴です。
「豆乳飲料博多あまおう」は九州産大豆に福岡県産いちご「博多あまおう」の果汁がブレンドされています。「博多あまおう」の特徴は、大きくて丸みがあり、濃い赤色で糖度も高く、甘みがしっかりしていてジューシーなことです。一般的な高級いちごとして全国的にも人気が高く、その見た目や味わいから、贈り物としてよく選ばれています。

また、2023年に福岡県が開発した新品種大豆の「ふくよかまる」を使用した豆乳も、地域・数量限定で2023年2月15日に発売されました。「ふくよかまる」はこれまでの品種と比べ大粒で、甘味やコクに特長があります。

九州ならではの「みどり豆乳」

他にも、大分県の九州乳業株式会社が製造する「みどり豆乳」も九州ならではの製品です。昭和39年に設立された九州乳業株式会社ですが、その元となった大分牧畜合資会社は明治40年に設立されており、大変歴史のある会社です。みどり豆乳は成分無調整のほか、調製豆乳や麦芽コーヒーの豆乳飲料も発売されています。

豆乳は製造元によって微妙に味の違いがあります。福岡を訪れた際は、九州ならではの豆乳を試してみてはいかがでしょうか?いつもの豆乳とぜひ飲み比べてみてください。

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