豆乳が美肌にいいって本当?体の内側からキレイを目指すおすすめ活用法

ここ数年で、豆乳が美容・健康に良いというイメージが社会に広く浸透してきました。テレビや雑誌、SNSなどのメディアで、憧れのモデルやインフルエンサーなどの著名人が日々の食生活に豆乳を取り入れていると紹介されているのを見聞きする機会も増えたように感じます。

豆乳マイスターとして活動していると、よく「豆乳って美肌にいいって本当なのでしょうか?」と聞かれますが、実は豆乳を飲むと美肌になれるかどうかを、人を対象に検証した研究論文はまだ発表されておらず、まだ効果の有無に関する科学的根拠がありません。よって、豆乳に美肌効果があるかどうかに関してはまだ何とも言えませんが、豆乳にはお肌の再生に関わる栄養素が含まれていることは間違いありません。そこで、今回は美肌を目指すなら知っておきたい豆乳の豆知識や上手な活用法をご紹介していきます。

日々のたんぱく質補給に豆乳が大活躍!

大豆は「畑の肉」と言われるほど、たんぱく質を豊富に含んでいます。大豆を搾った豆乳も同様にたんぱく質を多く含んでいるため、たんぱく質補給に役立つ食品と言えるでしょう。

たんぱく質は私たちの筋肉や臓器といった体を作る材料となる主な栄養素で、新しくお肌が作られる際にも必要になるため、不足しないよう日々の食生活で気をつけることが美容健康のために大切です。肉、魚、卵、乳製品、大豆製品に多く含まれていますが、豆乳にはたんぱく質だけでなく、その他にも大豆イソフラボンやサポニンなど、美肌作りに役立つ抗酸化物質が含まれているのも嬉しいポイントです。

美肌を目指すなら知っておきたい!豆乳の活用法

1.たんぱく質を効率的にとれる豆乳の選び方

商品パッケージの食品成分表示をチェックしてみましょう。豆乳には、無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料といった種類がありますが、効率よくたんぱく質などの栄養素をとりたい場合は、大豆固形分が最も多い無調整豆乳がおすすめです。ただし、日々の食生活の中で継続して取り入れることが大切なので、ご自身の嗜好やライフスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

2.美肌作りをサポートするおすすめの食べ合わせ

お肌の元になるコラーゲンの合成には、たんぱく質に加えてビタミンC、ビタミンA、鉄などが必要になります。また、抗酸化作用がある栄養成分(ビタミンA、C、Eやポリフェノール類など)を取り入れることも、美肌作りの役に立つ可能性があると考えられています。そこで、これらがとれる食品と組み合わせて、豆乳を取り入れるのも良いでしょう。

豆乳を上手に活用して体の内側からキレイを目指そう!

そのまま飲んでも、料理やスイーツ作りに使っても、さまざまな形で活用できるのが豆乳の良いところ。日々の食生活の中で上手に活用して、美肌作りに必要な栄養素が不足しないように補い続けることで、毎日の食生活でキレイを体の内側から作っていけるといいですね!


美肌作りに役立つ栄養が豊富な具沢山のスープ

◎材料(2人分)

玉ねぎ…1/2個
にんじん…1/2本
じゃがいも…2個
ブロッコリー(冷凍でOK)…6房
ベーコン…50g
にんにく…1かけ
薄力粉…大さじ1/2
あさり水煮缶…40g
水…200cc(1カップ)
無調整豆乳…200cc(1カップ)
酒…大さじ2
味噌…大さじ1
オリーブオイル…大さじ1

作り方

1、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ブロッコリー、ベーコンは5mm角に切る。

2、鍋にオリーブオイル、にんにく、ベーコンを入れて熱し、ベーコンをまわりが少しカリっとするまで炒め、取り出す。

3、2の鍋に玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを入れて玉ねぎが透き通るまで炒めたら、薄力粉を加えて全体に行き渡らせ、水、酒、ブロッコリー、あさりの水煮缶を汁ごと加え、野菜に火が通るまで煮る。

4、3に味噌、2のベーコンと豆乳を加えてひと煮立ちさせたら出来上がり。


[参考文献](全て2021.11.01参照)

[1] 文部科学省, 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

[2] 厚生労働省, e-ヘルスネット, 抗酸化ビタミン

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-008.html

[3] 厚生労働省, e-ヘルスネット, コラーゲン

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-011.html

[4] 大塚 惠, 荒川 信彦, コラーゲン生合成におけるビタミンCの役割, ビタミン, 1999 年 73 巻 2 号 p. 99-101

https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/73/2/73_KJ00001703537/_pdf/-char/ja


なお、豆乳マイスター通信は、管理栄養士の藤橋ひとみさんにご担当いただいています。

プロフィール
株式会社フードアンドヘルスラボ 代表取締役、管理栄養士。
大手食品メーカー開発職、ベンチャー企業での勤務を経て、フリーランスの管理栄養士として独立。商品開発コンサルティング、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。同時に、東京大学大学院にて医学博士取得に向けて栄養疫学研究を行っている。豆腐好きが高じて、さらに知識を極めるべく、大豆関連資格の制覇に挑戦中。管理栄養士の知識を活かしながら、大豆製品の魅力を発信している。

【所有資格】
管理栄養士、栄養士、調理師、製菓衛生師、
豆乳マイスター”プロ”、豆腐マイスター、食育豆腐インストラクター、
いなり寿司マイスター、おから再活プロデューサー、
ソイオイルマイスタープロ、納豆真打、みそまるマスター、
インナービューティープランナー、ほか

【ホームページ】
https://is-food-health-labo.com/

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