【取材日記番外編】豆乳地方特集北海道・東北地方—太子食品

今月の豆乳博士の取材日記は、番外編として豆乳地方特集をお届けします。今回は、北海道・東北地方の豆乳について、太子食品の広報を担当している田中 雅浩さんにお話を伺いました。

太子食品について教えてください。

田中さん:太子食品は1940年創業し、今年で82年になります。初めに青森で、「太子納豆」として創業しました。現在では、納豆、お豆腐、油揚げ、こんにゃく、もやしを中心に、湯葉や豆乳などの製造・販売を行っています。工場は、青森県十和田工場(納豆、豆腐、油揚げ、こんにゃく)、岩手県雫石工場(もやし)、宮城県古川清水工場(豆腐)、栃木県日光工場(豆腐、油揚げ、豆乳)、青森県田子工場、青森県の本社に納豆の製造工場があり、全部で6工場、それらに加え、関連会社の蔵王高原フーズもあります。

現在の主力製品は何ですか。

田中さん:太子食品は、“納豆”で創業したのですが、現在の売り上げの半分以上はお豆腐です。お豆腐、油揚げ、もやしの順で、売上の主力を占めています。商品の流通はほとんど、東北と関東エリアです。お豆腐や油揚げなどは、足が早いので、どうしても販売エリアが限られてしまいます。

田中さん:もやしに関しても同様で、関東のスーパーでは売っておらず、ほぼ東北だけの流通です。特に、北東北と言われている3県のスーパーでは、太子食品のもやしがはぼメインでお取り扱い頂いております。

▲太子食品が展開している人気商品の数々

太子食品の豆乳のについて教えてください。

田中さん:豆乳は、“お豆腐屋さんの豆乳”をコンセプトに、2000年から提供しています。当時は、まだ青臭く不味いというマイナスイメージが強い頃だったので、飲むというよりは、家で豆腐を作るときに使用する豆乳として売り出しました。そして、2004年にリニューアルして、「豆100」というブランドを立ち上げました。そこからさらにパッケージの変更などを経て、現在の「北の大豆無調整豆乳」に至ります。北海道産大豆を丸ごと使用することで栄養価が高く、イソフラボンも多く含んでいるというのが特長です。大豆固形分が12%以上あり、濃厚ながらも、牛乳のようにゴクゴク飲むことができる豆乳です。

▲お豆腐屋さんの豆乳「北の大豆無調整豆乳」を手にする太子食品の田中さん

東北地方の豆乳事情について教えてください。

田中さん:北3県は特に、家族構成的に人数が多いことや買い物の回数が少ないことから、スーパーなどではℓ箱売りが多いです。また、寒い時期が長いので、鍋やシチューに使われることも多いのではないでしょうか。最近では、スーパーで節分の時期に豆乳鍋などを売りだしているところもあるようです。

田中さん:また、東北は農家が多く、農作業の糖分補給として甘い缶コーヒーがとても人気があります。同様の傾向で、麦芽コーヒーなどの甘いフレーバーの豆乳飲料が馴染みやすく、飲まれているように思います。

田中さんのおすすめの豆乳を使った料理を教えてください。

田中さん:豆花やババロアは、無調整豆乳で手軽に作ることができるのでおすすめです。東北では、寒天も馴染みがあるので、豆乳寒天にするのもおすすめです。また、無調整豆乳を使用して家庭で豆腐を作る場合は、ツナやコーンを入れると茶碗蒸しのようになり、子どもにも食べやすくなるので是非お試しください。

田中さん貴重なお時間を頂きありがとうございました。

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