離乳食で豆乳っていつから使えるの?活用のコツとレシピをご紹介

離乳食がはじまったお子さんの毎日は、新しい経験と未知の食べ物との出会いの連続です。そんなお子さんと過ごす中で、1つ1つの食材について、いつからどのように与えて良いのか、分からないことが多く不安を抱えている親御さんも多いのではないでしょうか。

今回の豆乳マイスター通信では、赤ちゃんにはじめて豆乳を与える目安の時期と、その際の注意点についてお伝えします。

豆乳はいつから赤ちゃんにあげて大丈夫?

あくまでも目安にはなりますが、豆乳は離乳食初期(生後5〜6ヶ月)の後半、離乳食を食べ始めてひと月ほど経ったころから与えても良いとされています。すりつぶしたおかゆや野菜に慣れてきたら、まずは加熱して料理に少量から使うようにしましょう。飲み物として加熱せずに与えるのは、牛乳と同様に離乳食完了期(生後12〜18ヶ月)以降にした方が好ましいでしょう。

離乳食で活用する際の注意点

離乳食で使う豆乳は、大豆以外の原材料が加えられていない「無調整豆乳」を選びましょう。そして、初期〜後期の間は、加熱をした上で少量から与えるようにしましょう。

ただし、豆乳の原材料である大豆は湿疹や口の中のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす恐れがあり、アレルギー表示が推奨されている食品の1つです。はじめて与える際は、ごく少量からスタートして、体調に変化がないかよく観察しましょう。異常があった場合に速やかに処置を受けられるよう、病院の診療時間中の昼間に食べさせると安心です。離乳食で心配なことがある場合は、安易に自己判断はせず、かかりつけ医や保健センターの管理栄養士、保健師などに相談をしてください。

豆乳を離乳食に使うとこんなメリットが!

日々ぐんぐん成長する赤ちゃんには、主に体を作るもとになるたんぱく質を十分にとることが必要不可欠です。離乳食期は母乳や調製粉乳でも補えますが、豆乳はたんぱく質の補給源になるのが嬉しい点です。

また、豆乳を離乳食に使うメリットはこれだけではありません。豆乳を加えると風味がまろやかになり、青菜など赤ちゃんが食べにくい野菜のクセをマスキングしてくれます。苦手な食材をおいしく食べてもらいたい時に、試してみるのもいいですね。

今回は、離乳食初期(生後5〜6ヶ月)の後半のお子さんから召し上がっていただける、豆乳を使った離乳食のレシピをご紹介します。

離乳食で豆乳を上手に活用してみましょう

豆乳は赤ちゃんからご年配の方まで、幅広く楽しんでいただける食品です。離乳食でも豆乳は大活躍をしてくれますので、ぜひ活用してみてくださいね。

【豆乳レシピ】

【材料(1食分)】

小松菜(葉の部分) 3枚(約7g)

さつまいも    1㎝幅いちょう切り1個(15g)

無調整豆乳    大さじ2/3(10g)

【作り方】

1、小松菜を茹でて水気を絞り、離乳食用すり鉢などでペーストにする。

2、さつまいもは皮をむいて蒸かし(*)、1に加えてつぶす。

3、豆乳を加えて混ぜ合わせたらラップをしてレンジ(600W)で40秒加熱する。

(*)耐熱皿に入れて小さじ1程度の水を振りかけ、ふんわりとラップをしてレンジ(600W)で2分加熱する。

【参考文献】

[1] 厚生労働省, 離乳食スケジュール

https://www.mhlw.go.jp/content/000808867.pdf

[2] 文部科学省, 日本食品標準成分表2020年版(八訂), 豆乳

https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04052_7

(すべて2022年11月20日閲覧)


なお、豆乳マイスター通信は、管理栄養士の藤橋ひとみさんにご担当いただいています。

プロフィール
株式会社フードアンドヘルスラボ 代表取締役、管理栄養士。
大手食品メーカー開発職、ベンチャー企業での勤務を経て、フリーランスの管理栄養士として独立。商品開発コンサルティング、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。同時に、東京大学大学院にて医学博士取得に向けて栄養疫学研究を行っている。豆腐好きが高じて、さらに知識を極めるべく、大豆関連資格の制覇に挑戦中。管理栄養士の知識を活かしながら、大豆製品の魅力を発信している。

【所有資格】
管理栄養士、栄養士、調理師、製菓衛生師、
豆乳マイスター”プロ”、豆腐マイスター、食育豆腐インストラクター、
いなり寿司マイスター、おから再活プロデューサー、
ソイオイルマイスタープロ、納豆真打、みそまるマスター、
インナービューティープランナー、ほか

【ホームページ】
https://is-food-health-labo.com/

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