ネクストブレイク!?発酵豆乳ってなに?

豆乳を使った製品には様々なものがありますが、皆さんは「発酵豆乳」を見かけたことはありますか?ここ数年、発酵・腸活に注目が集まっている中で、私は甘酒ブームの次に来るのではないかと睨んでいます。
今回は、そんなネクストブレイク!?な新感覚の豆乳製品「発酵豆乳」の魅力を語りたいと思います。

発酵豆乳って豆乳と何が違うの?

発酵豆乳とは、一般的に豆乳を乳酸菌で発酵させたものを言います。最近スーパーやコンビニにも定番で並ぶようになってきた「豆乳ヨーグルト」と類似したもので、豆乳で作られた飲むヨーグルトのようなイメージです。使われる乳酸菌、ビフィズス菌の種類によって風味や食感の特徴が異なりますが、通常の豆乳に比べてまろやかな酸味があり爽やかな風味を楽しめるのは共通していると言えるでしょう。

豆乳を発酵させるメリットは?

豆乳を発酵させることで大豆特有のくせがやわらぎ、豆乳が苦手な人でも飲みやすくなると言われています。また、機能性が高まるのも魅力のひとつです。腸内環境の改善に役立つ乳酸菌をとることができる上に、大豆オリゴ糖も合わせてとれるのは大豆製品だからこその特徴と言えるでしょう[1]。最近増えてきている、大豆をまるごと使用した製品の場合は、不足しがちな食物繊維もとれるのが嬉しい点です。加えて、普通の豆乳よりも発酵豆乳の方が大豆イソフラボンの吸収効率が高まることが明らかにされています[2]。

※大豆イソフラボンについてはこちらの記事をご覧ください。
「意外と知られていない、大豆イソフラボンの真実!」
https://www.tounyu.jp/tounyu-life/archives/2638

広がり続ける豆乳の楽しみ方と無限の可能性

様々なフレーバーの豆乳だけではなく、ヨーグルトやマーガリン、チーズなど豆乳製品のバリエーションが増え、豆乳の楽しみ方が広がっています。
牛乳アレルギーがある方でも乳製品の代わりに美味しく楽しめる選択肢が増えるのも、だれもが暮らしやすいユニバーサルな社会を目指す上で重要だと考えています。
世の中の健康志向がより一層高まる中で、本当にブレイクするのか!?今後発酵豆乳の可能性にぜひ注目してみてください。

【参考文献】
[1] 厚生労働省, e-ヘルスネット, 腸内細菌と健康
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html
[2] Kano M, Takayanagi T, Harada K, Sawada S, Ishikawa F. Bioavailability of
isoflavones after ingestion of soy beverages in healthy adults. J Nutr. 2006
Sep;136(9):2291-6.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022316622084358?via%3Dihub
(すべて2023年2月28日閲覧)


なお、豆乳マイスター通信は、管理栄養士の藤橋ひとみさんにご担当いただいています。

プロフィール
株式会社フードアンドヘルスラボ 代表取締役、管理栄養士。
大手食品メーカー開発職、ベンチャー企業での勤務を経て、フリーランスの管理栄養士として独立。商品開発コンサルティング、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。同時に、東京大学大学院にて医学博士取得に向けて栄養疫学研究を行っている。豆腐好きが高じて、さらに知識を極めるべく、大豆関連資格の制覇に挑戦中。管理栄養士の知識を活かしながら、大豆製品の魅力を発信している。

【所有資格】
管理栄養士、栄養士、調理師、製菓衛生師、
豆乳マイスター”プロ”、豆腐マイスター、食育豆腐インストラクター、
いなり寿司マイスター、おから再活プロデューサー、
ソイオイルマイスタープロ、納豆真打、みそまるマスター、
インナービューティープランナー、ほか

【ホームページ】
https://is-food-health-labo.com/

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