イタリアで修業したシェフの豆乳スイーツが絶品の「SOY MARCHE TAAAC」
今回は、上大岡にある話題の豆乳スイーツカフェ「SOY MARCHE TAAAC(ソイマルシェタック)」の店主である、花園陽祐さんにお話を伺いました。
自己紹介をお願いします。
花園さん:26歳からイタリアで4年ほど料理人として修業しました。そして、日本に戻ってきてから、都内と横浜でレストランシェフを務めましたが、コロナの影響を受けて、独立し、お店を経営しようと思い立ちました。私は、現状維持よりもチャレンジする性格ですので、地元である上大岡で、2021年7月31日に「SOY MARCHE TAAAC」を開店しました。
豆乳に注目した理由について教えてください。
花園さん:大豆は、醤油や豆腐、味噌など、日本文化にとってひとつのアイデンティティだと思います。また、現代ではヴィーガンや、健康を意識して、豆乳をはじめとする植物性由来のニーズが高まっていることから、はじめは大豆製品に注目しました。
そこから、大豆や豆乳について勉強するために知り合いのお豆腐屋さんで、数日お世話になることになりました。豆乳に注目したのは、その時に飲んだ豆腐屋さんが作る豆乳に感激したことがきっかけです。今まで飲んでいた豆乳と圧倒的に異なる風味や美味しさを痛感しました。これが、この風味やおいしさをいろいろな人に感じてもらえる機会を増やしたいと思い、大豆製品の中でも、特に豆乳を活用しようと強く決めた瞬間です。
豆乳メニューのこだわり
花園さん:昼間は、ソイドリンクと豆乳や大豆を使った焼き菓子やケーキ、シュークリームなどを提供しているので、店内はカフェのような雰囲気です。夜は、気軽に立ち寄れるバールを意識して、イタリアンベースに、豆腐や大豆でアレンジした料理を提供しています。豆乳は、豆腐屋さんで絞ったものをお店に持ってきて使用しています。ドリンクは砂糖を使わず蜂蜜とミルクと混ぜて、ナチュラルな甘さを引き出せるように作っています。焼き菓子は全てお店で手作りしており、豆乳そのもの美味しさを残しつつ、甘みを足し過ぎないようにこだわっています。
人気メニューはどれでしょうか。
花園さん:シュークリームが一番人気ですね。20個くらいを随時焼いているので、焼きたてが食べられることで好評です。また、ソイミルクにエスプレッソの要素を加えたソイカフェも人気です。ドリンクは、砂糖を使わず蜂蜜を混ぜて、ナチュラルな甘さを引き出すように作っています。無調整豆乳も、豆臭くなく、スッキリしていると評判です。くどくなく、かつ、豆腐以上に豆の味を感じられます。
コロナ禍の影響や変化はありましたか?
花園さん:もともと、コロナ禍の真っ只中にお店を開店させたので、当時はテイクアウト中心でしたが、現在は店内で飲食をすることもできます。今は、店内利用の方もかなり増えてきていますね。
SOY MARCHE TAAACにとっての豆乳の魅力とは?
花園さん:大豆によって味や風味が全然違うので、自分に合ったものを見つけることができるところです。健康的に良いということももちろんですが、自分の好みの品種や味を見つけると、より楽しみ方が広がると思います。個人的には、常温でそのまま飲むのが好きで、オススメです。氷はなしで、冷蔵庫から出したくらいが、大豆の風味などの味わいがちょうど良く感じます。
今年の新作の紹介や今後の取り組みについて教えてください。
花園さん:夏は豆乳を使ったデザートで、かき氷を作ろうと思っています。暑いとさっぱりな味わいになりがちですが、大豆のコクが感じられるようなかき氷を作りたいと考えています。また、今のお店は、始めたばかりなので、今後はイベントにも出店して、いろんな方に足を運んでもらい、大豆や豆乳の美味しさを広げていきたいです。