美味しくて健康的!ソイラテのすすめ

話題の植物性ミルク、コーヒーとの相性は?

近年のフードトレンドとして注目を集めている「植物性(プラントベース)ミルク」。植物性ミルクは、乳製品に対するアレルギーを持つ人々や乳糖不耐症の人々、また、ヴィーガンや菜食主義の人々のニーズに応える重要な選択肢になっています。加えて、環境への配慮を優先する人々には、植物性ミルクが牛乳と比べて水の使用量や温室効果ガスの排出量が少ないことから、エコフレンドリーな代替品として認識されています。

最近では、スーパーマーケットでも多種多様なミルクを見かけるようになりました。カフェでも、豆乳をはじめとした植物性ミルクとコーヒーのラテが提供されています。スターバックスコーヒーでは、カスタマイズで「ソイ」「アーモンド」「オーツ」の3種類のミルクを選ぶことができ、タリーズではソイラテが提供されています。

ソイラテとは、エスプレッソに温めた豆乳を加えて作るドリンクのことです。「ソイ」は英語で「大豆」という意味です。豆乳は大豆由来の植物性タンパク質で、乳製品アレルギーの人にも適しています。またソイラテは、カロリーや脂質が牛乳より低いためヘルシーであるとされ、特に昨今、健康志向の高い人々の間で人気のメニューです。

上島珈琲によると、豆乳は素朴でまろやかな味わいが特徴のため、コーヒーと組み合わせるならコロンビアの深煎りがよいそうです。コロンビアの深煎りは、コクがあり他の素材と合わせても負けない味わいで、丸みのある酸味と豆乳がよく合うそうです。

ソイラテとカフェラテの違いとは?

ソイラテとカフェラテは、使用する材料が異なるため、含まれる栄養素にも差が出ます。
ソイラテは、エスプレッソに温めた豆乳を加えて作り、カフェラテは、エスプレッソに温めた牛乳を加えて作ります。豆乳には植物性脂肪が含まれますが、牛乳に含まれるのは動物性脂肪です。

ソイラテとカフェラテのカロリーと栄養素を比較してみましょう。

【ソイラテ・豆乳】
カロリー:100gあたり、44kcal
糖質:100gあたり、2.9g
たんぱく質:100gあたり、3.6g 
カルシウム:100gあたり、15mg
【カフェラテ・牛乳】
カロリー:100gあたり、61kcal
糖質:100gあたり、4.8g
たんぱく質:100gあたり、3.3g
カルシウム:100gあたり、110mg

牛乳と比較すると豆乳の方がカロリーと糖質が低いため、カロリーを抑えたい方にはソイラテがよいでしょう。

北品川藤クリニック院長の石原氏によると、コーヒーに含まれるクロロゲン酸にはコレステロールを低下する作用があり、豆乳に含まれている大豆イソフラボンにも血中総コレステロールと悪玉コレステロールを低下させる働きがあります。そのため、ソイラテにはコレステロールをダブルで低下させる効果が期待できるとのことです。また、睡眠の質向上・改善や骨粗しょう症予防といった大豆イソフラボンの効果が、カフェインによる覚醒とカルシウム流出を相殺することも期待できるのだそうです。クロロゲン酸と大豆イソフラボンという強力な抗酸化物質が共に摂れることで、アンチエイジングや美肌にも効果的です。

美味しくて簡単、おうちでソイラテを作ろう

ソイラテを自宅で作る場合、材料の豆乳は無調整豆乳と調製豆乳のどちらかを選択します。無調整豆乳は、大豆と水だけが原料で大豆の香りが高く、甘みや糖分もなくカロリーが低いのが特徴です。調製豆乳は、無調整豆乳を飲みやすいように砂糖などを加えて味を調整したもので、糖分を含みカロリーも無調整より高いのが特徴です。
そして市販の濃縮タイプコーヒーを選んだ豆乳で割るだけで、簡単にソイラテが作れます。

毎日のティータイムにぜひソイラテを取り入れてみてください。

【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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