幼児食に悩むお母さんへ情報を提供――日本幼児食協会

日本幼児食協会とは「日本中の子供たちがいつまでも元気に!そして大人になっても生きていく力=経験・体験によって豊かな人間形成をしてほしい」という願いを込めて、幼児食を中心とする食事の指導やスクールの開校等の活動している団体です。

今回は、一般社団法人日本幼児食協会の取り組みについて、代表理事の小出美奈子さんにお話をお伺いしました。

プロフィール
【一般社団法人 日本幼児食協会】 代表理事 小出美奈子
幼児食専門家・幼児食トレーナー・インストラクター/環境アレルギーアドバイザー/食育講師/米国NLPマスタープラクティショナー

なぜ、この協会を開設したのですか?

小出さん:離乳食が終わる1歳頃から6歳頃までの食生活は、幼児食と呼ばれています。この時期、お母さんたちは、離乳食の時とは違って子供たちの食事である幼児食に対して、少し意識が薄れてしまいます。また、最近のお母さんの多くは共働きとなり、昔のようにキッチンに立って料理をする時間も大きく減少しています。そんな中で、私自身が子供の好き嫌いや食がなかなか進まないという問題に直面し、的確なアドバイスをしてもらえるところが欲しいという思いもあり、この協会を立ち上げました。子供の食経験、食習慣がその後の将来に与える影響はとても大きく、たくさんのお母さん達にその重要性を知ってもらいたいと思っています。

現在の子供の食事の課題はどのようなことですか?

小出さん:昔に比べると、アレルギーを抱えている子供が本当に多く存在しています。また、子供のこ食問題、そして、食事を摂る環境が整っていない家庭の増加等、食事環境の悪化が年々深刻化してきていると思います。特に、コロナ禍となり、健康志向や免疫力に対する意識が高まっているとは言われているものの、一方で、自律神経が不安定な子供が増え、糖分を摂りすぎていることから、キレやすい、そして肥満の子供も増えているという実態もあります。こうした問題は、家庭内の食生活、食を通したコミュニケーションで改善できる問題だと思っています。

最近の取り組みについて教えてください。

▲商品化した夢のハッピーミルクレープ

小出さん:商品化した夢のハッピーミルクレープ 2018年より、一般社団法人 日本環境保健機構が実施しているアレルギー対応スイーツコンテストに協力してきました。2021年に発表されたこのイベントのキッズ部門では、小学校3年生の児童が「夢のハッピーミルクレープ」という作品を作り、見事、入賞しました。その入賞作品の商品化をサポートしたのですが、このミルクレープは、乳製品のアレルギーに対応させるため、豆乳ホイップをふんだんに使用して完成させました。4種類のフルーツを合わせて、コクと酸味のバランスを取り、絶妙なおいしさのスイーツになったと思います。なお、このハッピーミルクレープは、すでに予約でいっぱいです。また、来年は、イベントで次点となった豆乳を使ったドーナツも商品化する予定で、現在試作を重ねています。豆乳は、乳製品のアレルギーを持つ子供たちに向けて代替としても使える食材ですので、今後も、活用していきたいと考えています。


小出さん、日本幼児食協会の取り組みについてお聞かせいただきありがとうございました。

日本幼児食協会では、幼児食に関する知識を養うための講義を行っています。また、専門的な知識を身に着けるための講師の要請も行っています。詳細は、下記のサイトにて紹介しています。
http://youjishoku-kyoukai.com/course/

また、日本幼児食協会では、「子ども達に本物の味を体験してほしい!!」そんな思いから、料理教室も開講しています。1年を通じて、子どもたちだけでごはんを作る、そして、季節のイベントなども実施しています。
http://youjishoku-kyoukai.com/kids/

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