ボタン一押しで、出来立ての豆乳が楽しめる「SOYMIL」誕生秘話

本日は、株式会社SOYMILの代表取締役社長、佐藤航平さんにお話をお聞きしました。


自己紹介と起業された経緯を教えてください。

株式会社SOYMILの代表を務めている佐藤です。もともと、学生時代に中国に留学していた時に、手作り豆乳を多くのレストランや屋台で体験していたことが原点であり、日本で、「SOYMIL」の販売を開始したきっかけです。中国や台湾などのアジア圏では、昔から日本以上に豆乳を飲む文化が根付いていて、自分自身、現地で豆乳を好んで飲んでいましたので、学生時代から豆乳は身近な存在でした。卒業と同時に、メガバンクに入行し、3年くらい銀行員として働き、その後、学生起業した友人の会社で中国事業に従事できるチャンスがあったため退職しました。帰国後に様々な事業立ち上げを経験する中で、2020年後半頃に「SOYMIL」の構想に至りました。

企業後は、順調でしたか?

マクケアのクラウドファンディングで、多くの方々のご支援に後押しいただき、2021年より本格的にビジネスに展開することができました。もともと、銀行員でしたので、事業計画書などの作成に苦手意識はありませんでした。そして、2021年6月6日に自社で公式サイトを公開しました。早いもので、もうすぐ2年になります。事業を立ち上げて間もないころは売上が立たずに苦労しましたが、自分たちのブランドコンセプトを何度も磨いたことや、コロナ禍の外出制限により、自宅で過ごす時間を豊かにしたいという流れのなかで何とか事業を軌道に乗せることができました。

SOYMILのターゲットは?

当初は、都会に住んでいる意識の高い女性がターゲットでした。趣味は、ヨガやピラティスで、健康や美容にも意識高い系の30代をペルソナに設定しましたが、実際には、40代から60代の女性の方が多く、地方や郊外に在住のユーザーも多いというのが実態でした。それは、コロナ禍の外出制限の影響を受け、買い物を控えたり、新しい店に行くことがなかったりと言う生活の中で、自宅で新しい体験をしたい、そして、体に良いものを食べたい、飲みたいそんな思いをもった、主婦層を含む人たちのニーズヲを捉えることができたのだと思います。

商品の特徴は?

この「SOYMIL ブレンダー」という調理家電そのものは、大豆と水を入れて、スイッチを入れるだけで、30分後には、美味しい豆乳ができます。この加熱式ブレンダーを使うことで、料理しながら、運藤の合間に、家事の途中にも簡単に豆乳を作ることができます。おからもスムージー感覚で飲めますし、乾燥大豆からそのまま豆乳を作ることもできます。それに私どもは、「マンスリープラン」と称して、日本各地から厳選された在来品種大豆が届く定期購入サービスも提供しています。日本各地の大豆(宮城や長野、滋賀など)生産者と提携し、おいしいこだわりの大豆を提供しています。在来品種だからといって、スーパーでは販売されておらず、古くからその土地の食文化に根付いた希少品種を扱っているのも特徴です。また、加熱に加え、攪拌機能もあるので、カボチャのポタージュやコーンポタージュなどのスープもできます。さらに、夏は、豆乳スムージーも簡単に作れます。

課題はありますか?

マクケアでクラウドファンディングを行った直後はよかったのですが、その後の販売に苦労しました。自分たちのブランドコンセプトを徹底的に磨いた上で、プロモーションを継続しない限り、自社のサービスに魂が吹き込まれないことを何度も実感しました。現在では、SNSや公式サイトで定期的に情報発信しています。緻密なマーケティング戦略を練るだけでなく、継続的に発信していくことが重要であると考えています。

今後の目標は?

今年上半期では、「ブランドコンセプト」と「ブランドメッセージ」をより具体的な形にしてサービスの価値を磨いていきます。私たちが扱っている在来品種大豆は、生産量が少なく、後継者問題を抱えている生産者さんが少なくあります。現在に受け継がれてきた資産ともいえる大豆の価値を発信し、自分たちの食文化との繋がりを感じてもらえるような取り組みを通して、大豆は安価でどれも同じといった常識を覆るような挑戦していこうと思っています。

佐藤社長、ありがとうございました。手作り豆乳の美味しさは一際です。今後とも、日本全国の家庭に普及していくことを願っています。

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