豆乳の抗酸化作用で老化予防!
老化って何?キーワードは「酸化」
人生100年時代と言われるようになりましたが、できればいつまでも若々しく元気でいたいものです。年齢を重ねると、シミやシワが増えていたり、薄毛になっていたりして、鏡を見ると憂鬱になることもあるでしょう。

そのような老化を招く原因の一つは活性酸素による「酸化」です。
私たちは呼吸によって空気中の酸素を体に取り入れ、それをもとに日々の生命活動を維持しています。呼吸から取りこまれた酸素の一部が活性化した状態のものを「活性酸素」といいます。活性酸素は、細胞内での情報伝達や免疫機能の調節役として働きます。
しかし、活性酸素が増えすぎてしまうと細胞を傷つけ、がん、心血管疾患、糖尿病などの生活習慣病といった病気をもたらしたり、老化、免疫機能の低下などを引き起こしたりする原因となります。
そこで、活性酸素が体内で増えすぎないように発生を抑えたり、取り除いたりすることが必要になります。この働きが「抗酸化」です。私たちの体内では、活性酸素が常につくられていますが、活性酸素から体を守る「抗酸化酵素」の働きのおかげで、活性酸素とのバランスを保つことができるのです。
しかしながら、現代人は紫外線・大気汚染・偏った食事・ストレスの多い生活など、活性酸素が増えやすい環境にさらされています。また、抗酸化能力は年齢を重ねると弱まるため、年々体内でつくられる抗酸化物質や酵素の量が減少し、活性酸素が増えやすい状態になってしまいます。
「最近老けてきたなぁ」と感じている方は、豆乳の抗酸化作用を活用してみるのはいかがでしょうか?
豆乳の抗酸化作用と老化予防効果とは!

豆乳は栄養価が高いことで知られていますが、特に注目すべきはその豊富な抗酸化成分です。
豆乳の最も重要な抗酸化成分の一つが大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た作用を持ち、細胞の老化を遅らせ、皮膚の弾力性を高めることが知られています。また、骨の健康をサポートし、更年期障害の緩和にも役立つので、特に女性の健康に良いとされています。大豆イソフラボンの中に含まれている「エクオール」という物質には、抜け毛予防の効果も期待できます。エクオールは、主要な大豆イソフラボンである「ダイゼイン」が腸内細菌によって代謝されて生み出される成分です。東京農業大学で食品機能学に関する研究を行っている上原万里子教授によると、日本人は、ほぼ半数がエクオール産生者ですが、最近の若者は30%位に減少してきているとのことです。つまり、日本人のおよそ半数はエクオールを体内で生成できないため、口からエクオールを摂取する必要があるのです。豆乳を飲むことで、抜け毛予防に効果が期待できるエクオールを簡単に摂取することができます。
男性の薄毛や加齢からくる体臭は、男性ホルモンが大きく関わっていることが多いのですが、イソフラボンは男性ホルモンの分泌を抑える効果があるため、薄毛や加齢臭の対策にもなります。豆乳はたんぱく質も豊富なので、抜け毛予防だけではなく健康的な髪の毛の維持にも役立つと言われています。
また、豆乳には、血流を促して肌の新陳代謝を促進させるビタミンB群やビタミンEなど、様々なビタミンが含まれています。ビタミンEは特に強力な抗酸化作用があり、皮膚の健康を保つだけでなく、心臓病や癌の予防にも寄与する可能性があるとされています。さらに、豆乳に含まれるレシチンには栄養素が吸収されやすくなる効果があり、レシチンを摂取することで、肌に必要な成分が行きわたりやすくなります。
豆乳には、必須ミネラルやたんぱく質も豊富に含まれています。これらは体の修復と再生に不可欠であるほか、抗酸化作用をサポートする役割も担っています。

まとめ
豆乳の抗酸化成分は、大豆イソフラボンやビタミン、レシチンなど様々なものがありますが、これらの成分が互いに影響することで、体の老化プロセスを遅らせることができます。毎日の食事に豆乳を取り入れることは、健康状態を維持して老化に備えるだけではなく、体全体の健康を向上させる効果もあります。豆乳を飲んではつらつとした日々を送りましょう!