最新!タイの豆乳事情 part1

タイを旅すると豆乳の広告をよく目にします。タイドラマの中でもドラマのスポンサーが提供する商品(忖度商品)として頻繁に登場するほど、タイ国内では定着している飲み物です。今回は、豆乳文化が根付くタイの最新豆乳事情について紹介します。

タイの豆乳市場

豆乳はタイ最大の植物性乳製品です。2024年の植物性ミルク市場全体の約93%を占めており、植物性ミルク市場総額 190 億 8,000 万バーツのうち、約 176 億 3,300 万バーツとなります。タイの植物性ミルク市場全体の成長は緩やかですが、オーツミルク、アーモンドミルク、ピスタチオミルクなどのタイの植物性ミルク市場全体の成長は緩やかですが、オーツミルク、アーモンドミルク、ピスタチオミルクなどは急速に成長しており、2020年の4%から2024年には7%に上昇しています。しかし、依然として豆乳が植物性ミルク市場の柱で、大手メーカーが豆乳市場を独占しています。

タイで豆乳が人気の理由

タイでは豆乳が古くから親しまれてきました。タイの朝には路上にパートンコー(タイ風揚げパン)の屋台と共に豆乳がビニール袋に詰められて販売されており、朝食の定番となっています。日本と同様にスーパーやコンビニには、パックの豆乳もあり、種類も豊富です。
豆乳は、高タンパク質、低脂肪で、体重管理をしている人や乳糖を含まないため乳糖不耐症など牛乳アレルギーを持つ人、ベジタリアン、ビーガンに人気の選択肢です。また、他の植物性ミルクよりも安価で購入しやすいことも人気の理由です。

バンコク Gourmet market ターミナル21店の豆乳コーナー

タイの豆乳メーカー

タイにおける豆乳の工業生産は、20世紀初頭に始まりました。代表的なタイの豆乳メーカーを紹介しましょう。

➀ Green Spot  
主要ブランド: Vitamilk / V-Soy
バンコク銀行の創業家に関連する会社で、タイ初の豆乳生産メーカーです。1958 年に「Vitamilk」の生産を開始しました。売上の95%が豆乳飲料です。
ランシットに大きな工場があり、国内では最大手の豆乳メーカーで、アジア太平洋地域でも最大の豆乳メーカーの 1 つです。

② Lactasoy
主要ブランド:Lactasoy
1971年に設立されたタイの大手豆乳メーカーです。Vitamilk と並ぶトップブランドで、特徴は、フレーバーの種類の豊富さと手頃な価格です。タイのいろいろなところで広告をみかけるメーカーです。
Lactasoyは1950 年代に開発が始まり、タイ市場で大きなブランドになっています。 UHT技術(超高温加熱処理法)を使用し、パックの豆乳を多く展開しているため、長期保存が可能で、持ち運びも簡単です。Lactasoyの登場で、それまで、朝、豆乳店で購入するものだった豆乳が、より多くの人にとって身近なものになりました。

バンコク プロンポン駅のLactasoyの広告

③Thai Dairy Industry
主要ブランド:Deena
1962年に設立されたタイ初の国産乳製品メーカーで、タイの乳業発展を牽引してきた老舗企業です。豆乳・フレーバーミルク・ジュースなどを製造しています。50年以上の歴史があり、地方市場に強い低価格帯飲料を多数製造しており、Deenaは甘めで飲みやすい味が特徴の豆乳です。

④Mali Group
主要ブランド:Mali Soy
コンデンスミルクで有名な企業ですが、植物性飲料として豆乳ラインも持っており、タイのスーパーやコンビニで一般的に販売されています。Vitamilk や Lactasoy より甘さ控えめで軽い飲み口が特徴です。

⑤Doi Kham
主要ブランド: Soy Milk Tablet
無添加・高品質の食品を扱いタイ国内で非常に信頼されているブランドDoi Khamは王室プロジェクトのブランドで、ジュース・ドライフルーツ・蜂蜜・ジャムを中心に展開しています。液体の豆乳飲料は生産していませんが、イソフラボン入りの豆乳タブレットが人気です。甘さ控えめのミルク風味で、10バーツ前後で買える手軽なお菓子として、お土産としても人気です。

次回Part2では、タイの豆乳業界の現状と課題や大豆事情についてお伝えします。

この記事をシェアする!